えいご日日平安

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トランプ大統領は、いつもトランプ大統領

Mr. Trump is always Mr. Trump. 英語で、あいつはいつも通りだな、という時によく聞いた表現を今日のテーマと致しました。

トランプ大統領が6日、ホワイトハウスで記者団に新型コロナウイルスについて、「米国が経験した最悪の攻撃だ。真珠湾攻撃よりひどい」と語ったそうです。

 

今日は実際の発言がどのように述べられたのかを見てみたいと思います.

 

We went through the worst attack we’ve ever had on our country, this is the worst attack we've ever had.  This is worse than Pearl Harbour, this is worse than World Trade Center. There's never been an attack like this.

 

我々は、この国に向けられたひどい攻撃を経験してきたが、これは過去最悪だ。これ(新型コロナウイルス)は真珠湾よりひどいし、世界貿易センター

ルよりもひどい。このような攻撃は今までにない。

"went through"は"go through"の過去形で、元々「通り抜ける」という意味ですが、そこからの派生で、「経験する」という意味でよく使われます。ただ、楽しい経験というよりは、自分にとって、あまり好ましくない経験のときに多く用いられます。

 

このトランプ大統領の発言には賛否の声があるようで、日本人の感覚としては、わざわざ真珠湾奇襲を引き合いに出さなくても、と思いますが、彼の発言には、いまさら感の方が私は強いので、特にコメントはありません。おそらくは、コロナ拡大による被害があまりにも想定外の奇襲攻撃のようなもので、対処が困難であったことを強調することで、コロナに対する自身の認識不足が原因で初動対応が遅れたことへの批判を反らすことを意識した発言だろうなと思います。そう言えば、2月末の時点でも、トランプ大統領は下のような発言をしていました。

 

It's going to disappear.  One day, it's like a miracle, it will disappear.

それ(新型コロナウイルス)は、もう姿を消すだろう。いつか、現実にはなかったことのようなものになり、消えていく。

 

ただ、いつもテレビのニュースを見て思うのが、トランプ大統領が話しているのを聞いていると聞き取りやすく、あまり語彙も豊富ではないせいか、中高生のリスニングに適しているな、と思います。興味がある方は、ぜひ聞いてみてください。自分に自信が持てるはずです。