えいご日日平安

つれづれなるままに 日暮らし 硯に向かひて

無意識に反復学習?

プロ野球が6月19日から開催が決まり、プロ野球ファンには待ちに待った朗報だと思います。一方、夏の甲子園が春に続いて中止、インターハイもインカレも春高バレーも中止、と学生たちには正にコロナ憎しの日々だと思います。そんな中で、あまりスポーツイベントのように大々的に報道される訳でもないので、ご存知ない方も多いと思いますが、高円宮杯全国中学校英語弁論大会も中止が決まりました。今日は、その大会と少し関係のある内容で進めていきたいと思います。

 

私の息子が中学3年生の今くらいの時期だったと思います。ある日、英語の授業で教科書を一人ひとり音読させられた日がありました。いつもであれば、数行ずつなのに、その時は一人当たりページ単位で次の人と代わるという感じだったようです。その後、クラスの数人が、またそこから数人が、といった感じで放課後に残され、教科書音読が続いていきました。結果的には、それが前述の英語弁論大会の校内選抜の一つだったそうです。私の息子は極めて目立つことが好きなので、最初から本気モードで音読していった、そのパワーに圧倒されての結果だと確信していますが、私の息子が最終的に選抜されることとなりました。しかし、その大会に出るには、自分で弁論原稿を作らなくてはいけません。中学生には大変だろうと思っていたら、さすが目立ちたがり屋の息子は、毎晩ご飯を食べ終わると、喜々として自室にこもり、原稿作成に夢中になっていきました。その後、二週間くらいしてからでしょうか、私に原稿を見て欲しいと言ってきました。最初の一文を読んで、笑ってしまいました。それが、この歌の最初のセリフから拝借してきた一文だったからです。

 


Ronnie McDowell - The King Is Gone

 

I was barely six years old when I first heard him sing

And, somehow I knew, from that moment on, that it would be a lifetime thing

And I'd stand in front of the mirror day and night

And I'd listen to every one of his records

I'd repeat every word, and every note, till I finally got it right

And I was determined that I'd wait for the day

That I could stand and sing in front of audience

And maybe someone would come up to me, and say

"You know, you sound just like Elvis"

 

There was a man who gave the world his song

And the world stood still to hear him sing

A simple man, who took his faith along

While all the world proclaimed him king

Now the king is gone, and oh what a reign

And the crown on his head will remain

From a working man to royalty, to everlasting fame

The king is gone, yeah, the king is gone, long live his name

 

その人の歌声を聴いたのは、僕が6歳になるかどうかの頃だった

その瞬間を境に、漠然とだけれど僕の中に根付くものだと直感したんだ

それから僕は日夜構わず鏡の前に立って

彼のレコードの曲という曲を聴いては

納得できるまで、一言一句、一音一音繰り返したものだった

そして僕はいずれ来るべき日まで待とうと決心した

お客さんの前に立って歌声を披露する日まで

きっとその中から僕のもとへやってきた人が、こう言ってくれる

「君って、まさにエルビスそのものだね」

 

かつて世界に向けて歌を捧げる一人の男がいた

誰もが、その歌にじっと耳を傾けた

飾らない人柄で, 自分の信念を貫く

一方で、全世界が彼にKingの称号を与えた

今、そのKingが旅立ってしまった

何という時代だったんだ

これからも、彼の頭には王冠が

一人の労働者から、王位へ、そして永遠の名声へと

Kingは旅立ってしまった

彼の名よ、永遠に

 

インターネットで、この歌詞を私が検索する限り、どれも同じ書き方、同じところにスペルミスがあるので、最初にインターネットに歌詞を上げた人のコピーを皆さんしているようです。コピーをするのは良いと思いますが、自分で一応確認するなど、もう少し慎重にしたほうが良いのではないかなと思います。上の歌詞は、1978年にアメリカで発行された楽譜の歌詞と、CDで再度確認して、書き出したものです。

 

この曲は、1977年8月エルビス・プレスリーが死去した後、Ronnie McDowell が自身のエルビス・プレスリーへの思いを歌った曲です。なぜ、この曲を息子が知っていたかと言うと、私がある時期、家でこの歌のモノマネばかりしていたからだと思います。英文の原稿を書き慣れないと、書き出しに困るはずですが、その点を見事にクリア出来たのは、洋楽の力だと思います。私自身にも、同じような経験があるので、それを次回の曲にしたいと思います。

 

ちなみに、私がこの曲を歌うと、家族みんなが笑顔になります。それは、エルビスに似ているからなのか、エルビスに似せて歌っている人のマネをしているからなのか、また始まっちゃったと思っているのか、とても知りたいですが、どれかは分かりません。でも、確実に言えるのは、私が歌い出すと、家族の誰も私と目を合わせようとはしません。それが答えなのでしょうか。