えいご日日平安

つれづれなるままに 日暮らし 硯に向かひて

本当の東京アラート、かと存じます

いよいよ明日は、東京都知事選の投票日です。それにしても、これほど盛り上がりに欠けた選挙戦は、私はこれまで記憶にありません。新型コロナ感染が収束しない中なので、事前に演説場所を告知しない等、要因はいろいろあったと思いますが、一番大きかったのは、現職知事がこの選挙期間を自ら「Withコロナ ステイホーム週間」にしてしまったことが原因だと思います。報道の公平性が求められているので、現知事が「ステイホーム」をして露出が少なくなると、現知事に関して報道すべき素材が少なくなります。公平性を保つため、仕方なく他候補者の選挙活動もニュースで取り上げることができないという、異常な選挙戦が続きました。コロナ禍の中でなければ、自分への批判を隠す「盛り土」効果の「ステイホーム」作戦を取ることはできなかったはずですから、立候補表明直前の「カイロ大学を本当に卒業していました」声明といい、本当に神様に好かれている方だなと、つくづく感じます。

 

私はこの現知事の振る舞いや言動を目にするたびに、"Queen"の"Killer Queen"を思い出します。こんなに東京でのコロナ感染者数が増えているのに、「夜の街への外出はお控えいただきたく存じます」と危機感を与えることなく、都民に呼びかける類まれな上品さ、「排除します」とキッパリ言い切り、わざわざ人々の反感を買う高貴さは、まさにこの曲のイメージです。

 


Queen - Killer Queen (Top Of The Pops, 1974)

 

She keeps Moet et Chandon in her pretty cabinet

"Let them eat cake", she says

Just like Marie Antoinette

A built-in remedy for Khrushchev and Kennedy

At anytime an invitation

You can't decline

Caviar and cigarettes

Well versed in etiquette

Extraordinary nice

She's killer queen

 

彼女の素敵なキャビネットには、常にモエ・エ・シャンドン

「あちらの方々にケーキをお出しして」と言う彼女は

まるでマリー・アントワネット

フルシチョフケネディ間の解決策だって、生まれつき備わり

いついかなる時も、彼女からのお誘いは

だれも断ることはできない

キャビアやシガレット

そして美しい作法を身に着け

驚くべき上品さを持つ

彼女はキラークイーン

 

今回転記した歌詞の直後の"Gun powder, gelatin, …"は、数十年前によく言われていた空耳の「がんばれタブチ」と一度聞こえてしまうと、なかなか本来の歌詞には耳が戻れなかった、という懐かしい思い出があります。

 

話は戻りますが、一週間前位の世論調査では現知事への支持が圧倒的でした。正直なところ、前回の公約も未達成な部分を残し、約半年で消滅する希望の党を作ったりと、中途半端さが目立つのにも拘らず、多くの都民が支持する現状は、凡人の私には全く理解出来ません。加えて、投票日を控えてのことなのか、感染状況や対策を都民に対し分かりやすく示さないところも、モヤモヤ感が拭えません。都民の多くの方は、本当に再選という流れで良いのでしょうか。

 

ま、私のように考える人は少数派でしょうから、おそらく再選されるのでしょう。しかし、再選された暁には、どうしても以前からアイメイクが気になっていましたので、是非お化粧を変えて頂きたく存じます。ご尊顔を拝する度に、藤子不二雄氏の漫画キャラクターというのか、数年前によくお笑い番組に出ていた人というのか、そういうおかしな人を思い出してしまいます。ええと、そのお笑いの人の名前は……、そうそう、小池太夫、……ではなくて、小梅太夫です。 チャンチャカチャンチャン……。