えいご日日平安

つれづれなるままに 日暮らし 硯に向かひて

Go To……ではなくて、One Year To Go!

この4連休は、本来であれば東京五輪が始まる時期なので、スポーツ観戦が好きな人間にとっては、本当にコロナ憎しという感じです。先日の新聞に、来年の東京五輪競技日程が掲載されていました。改めて日程を見ていると、やはり以前から言われているように、米国本位であることがはっきりしています。一例を挙げれば、男子バスケットボールの決勝を、自国のゴールデンタイムに合わせるべく午前中にねじ込む関係で、三位決定戦が同日の20時からとなっているのが分かります。一般的な国際大会では決勝を夕方以降に行うのが普通なので、このゴリ押しは、みっともなくも感じられます。

 

全ては、莫大な米国NBCの放映権料のなせる技で、2014年のソチ五輪から32年夏季五輪まで、総額1兆3000億円の契約をIOCと結んでいるようです。ということなので、今日は、"Cindy Lauper"の"Money Changes Everything"しかありません。いつもは歌い出しのところからの歌詞を引用しますが、今回はサビの部分にします。

 

 


Cyndi Lauper - Money Changes Everything (Lyric Video)

 

Money changes everything

Money, money changes everything

We think we know what we're doin'

That don't mean a thing

It's all in the past now

Money changes everything

 

お金があらゆることを変えるの

すべてをお金が変えてしまうの

自分たちがしていることを分かっているけど

そんなことは関係ないの

すべてはもう変えられない

世の中のあらゆることは金次第なの

 

NBCファースト」であることは、開会式にも色濃く出ています。IOCは今後の大会を開催する国を注目させるため、最後に入場する開催国日本の直前に、2024年パリ大会のフランス、その一つ前に、2028年ロサンゼルス大会の米国を入場させると公式に発表していました。閉会式で、次回の開催国にスポットライトを当てるというのなら、これまで通りですので納得出来ます。しかし、開会式に、それも二大会先の開催国まで注目させるというのは、不自然な感じがしました。そうです、やはりこの不自然さは、ゴリ押しの産物でした。慣例にならえば、開会式の入場順は、開催国である日本の五十音順で入場するので、「ア(アメリカ」)」で始まる米国は、早々登場の7番目となります。しかし、これでは「視聴率が最後まで持たない」とNBCが主張したことを受け、もっともらしい理由を添えて、最後半部に登場となったようです。それにしても、米国人は、開会式の演出や選手団入場後の聖火台への点火式などには、興味がないのでしょうか。

 

 五年前、日本は「グルジア」の呼び名を「ジョージア」と改めました。同国の現地語での正式名称は「サカルトヴェロ」ですから、現地語に合わせたわけではないようです。そうであるのなら、日本における「アメリカ」の呼び名も正式に「米国」とすれば良いと思います。ただし、読み方は「よねこく」です。「べいこく」では、まだ後ろに50カ国くらい入場してくるので、中途半端ですから。「よねこく」にすれば、五十音順でも、後には数カ国しかないので、視聴率は持つはずです。……、いえ、ダメでした。「よ」では、その数カ国後に入場する「ロシア」の「露」払い(つゆはらい)のようになってしまいます。やはり、ゴリ押しが一番のようです。