えいご日日平安

つれづれなるままに 日暮らし 硯に向かひて

サンマ、サンマ、サ、サ、サ、サ、サンマ

24日に北海道厚岸で水揚げされたサンマに一匹1,875円の値がつきました。最近は不漁が続いているようでしたので、安値なわけはないだろうと思っていましたが、この価格には驚かされました。時期的に流通量もまだまだ少ないこともあるとは思いますが、この市場での高値を考えると、今年も価格は高止まりしそうです。今後、豊漁にならなければ、サンマはいよいよ私にとって「高級魚」になりそうです。先日も書きましたが、私は青魚が好きなので、サンマが遠い所へ行ってしまった感を強く感じます。

サンマの歌は、当然ながら洋楽にはありませんが、私の気持ちを部分的に代弁してくれているものを今日の曲にします。"The Three Degrees"の「天使のささやき」です。



ザ・スリー・ディグリーズ - 天使のささやき(1976)

When will I see you again?
When will we share precious moments?
Will I have to wait forever?
Will I have to suffer and cry the whole night through?


いつまた会えるの?
いつになれば、至福のひとときを一緒に過ごせるの? 
このままずっと待たなければいけないの?
明るい光が見えるまで、ずっと嘆き悲しまなければならないの?

以前仙台にいた頃は、安い時であれば一匹五十円で売られていたので、大袈裟ではありますが、今はこんな気持ちてす。庭のバーベキューコンロで焼いたサンマは、身は炭火で美味しくこんがりと、おまけに食べた後の骨をしばらく網の上で炙れば、骨せんべいになり、まるごと食べていました。東京ではトレイに載ったパック詰めのものしか最近は見ませんが、その当時の発泡スチロールの中で氷まみれになって並んでいたサンマたちが恋しいです。口が黄色く、おしりもキレイで、ふっくらとしたものをトングで自由に選び、備え付けのビニール袋に入れた瞬間、尖った口で袋が破れて、ストンとサンマが床に落ちてしまった昔が懐かしいです。

サンマが最近不漁なのは、漁場の海水温が高いとか、個体数が減少しているとか、中国が乱獲しているとか、色々言われています。仮に、本当に中国が乱獲しているのなら、即刻止めて欲しいです。一説には、サンマに魚へんの漢字がないのは、中国では昔食べられていなかったからだ、と言われています。最近になって、サンマという魚は栄養価が高いらしい→海にいる魚ならいちいち育てる労力も餌も不要→海に行って、十四億の国民のお腹を満たす為に、捕れるだけ捕ろう。いやいや、それでは困ります。

昔は食さなかったものに手を伸ばす計画なら、四足の物で食べないものは、机だけと言われているお国柄なのですから、「机は、脂肪分が少なく、セルロース等の食物繊維が凝縮していて、噛みごたえのある健康的な食材」と、誰か優秀な方が中国で論文を発表してくれたら、サンマからいくらかでも目を反らす事が出来そうなのですが……。