えいご日日平安

つれづれなるままに 日暮らし 硯に向かひて

明けない夜は……ある

昨日、妻と話していたら、スザンヌ・ヴェガの話になり、「ルカという曲、知ってる?」と聞かれました。知らないと答えると、「私、学生の頃、スザンヌ・ヴェガが好きだったの。そのルカっていう曲は児童虐待の歌でね、先月蒲田であったネグレクトを彷彿とさせるの」と言っていました。早速、冒頭の部分を訳してみます。

 


スザンヌ・ヴェガ - ルカ

 

My name is Luka

I live on the second floor

I live upstairs from you

Yes, I think you've seen me before

 

If you hear something late at night

Some kind of trouble, some kind of fight

Just don't ask me what it was

Just don't ask me what it was

Just don't ask me what  it was

 

I think it's because I'm clumsy

I try not to talk too loud

Maybe it's because I'm crazy

I try not to act too proud

 

They only hit until you cry

After that you don't ask why

You just don't argue anymore

You just don't argue anymore

You just don't argue anymore

 

僕の名はルカ

二階に住んでる

君の上の階だよ

そう、以前に会っているよね

 

もし夜中に何か聞こえて

もめていたり、喧嘩したりしている感じでも

僕に「何があったの」なんて聞かないで

 

僕の要領が悪いせいだからだと思う

大きな声では話さないようにしているんだけど

たぶん僕がお利口さんではないからかな

あまり偉そうにはしないようにしているんだけど

 

あの人たちは君が泣くまで殴るよ

でもその後にね、殴られた理由は聞いてはダメ

口答えは一切しちゃいけない

 

蒲田のネグレクトとは、梯稀華(かけはし のあ)ちゃんが8日間も放置されて死亡した事件です。上の歌詞とは状況が違いますが、虐待を受けている子供は不要な我慢を繰り返し、結果的に諦めの境地に至るのではないのかな、と思っています。母親の沙希容疑者の供述によると、ソファでドアを開けられないようにして閉じ込めた部屋には、「お茶とお菓子を置き、豆電球とエアコンをつけておいた」と、さも稀華ちゃんを最低限度気遣っていたかのような供述をしています。豆電球とは、照明に付いている常夜灯のことでしょう。常夜灯が灯っていたとは言え、3歳の稀華ちゃんは真っ暗な夜の闇に怯え、何度、どれほど泣いたのかと思うと、胸が痛みます。泣き疲れて眠り、また朝が来て一人で泣き、再び夜を迎えるという絶望的なことを何回繰り返したのでしょうか。沙希容疑者は、稀華ちゃんが「ママ、エアコンつけておいてくれて、ありがとう。お菓子も美味しかった」とでも言うと思ったのでしょうか。稀華ちゃんは排泄物による皮膚かぶれで、胃も空っぽ、当然のことですが、酷い脱水状態だったようです。

 

先日の新聞によると、沙希容疑者は黙秘を続けているようです。今後、取り調べが進み、裁判へと移ると思いますが、判決が確定するまで、是非この鬼畜母親にもオムツを履かせ、お茶とお菓子だけを最低限与え、真っ暗なトイレの無い部屋に閉じ込め、数日間放置するというのを何度も繰り返してやれば良いと思います。人権侵害だと言う人もいるかと思いますが、人権は人間に対してのものです、人もどきには人権は元々ありません。