星降る街角
先日、私の息子が突然セキセイインコの幼鳥を買ってきました。コミュニケーションバードというのでしょうか、とても人に慣れていて可愛く、すぐに我が家の人気者になりました。そこまでは、なかなか良かったのですが、息子は朝の出勤時間が早いため、ケージの掃除等、日常の世話をする時間がない為、仕方なく私が代わりにしてあげることになってしまいました。ところが、毎朝お世話を繰り返しているうちに、インコが私をお友達と思ったのか、私がケージの前を通る度にケージにしがみつくようになりました。ケージから出してあげても、他の家族にはあまり寄り付かず、私の手の上でじっとして、気持ち良さそうに眠ってしまうこともあります。
ちょっと嬉しいなと思った、そんな時に、今日の歌が頭の中で始まりました。 "Carpenters"の"(They long to be) Close to You"です。
(They Long To Be) Close To You (遥かなる影) / CARPENTERS
Why do birds suddenly appear
Every time you are near?
Just like me, they long to be close to you
Why do stars fall down from the sky
Every time you walk by?
Just like me, they long to be close to you
On the day that you were born
The angels got together
And decided to create a dream come true
So they sprinkled moondust in you hair of gold
And starlight in your eyes of blue
That is why all the girls in town
Follow you all around
Just like me, they long to be close to you
どうしてかしら、鳥たちが突然現れるの
あなたが近くにいるときに限って
私と同じで、あなたの近くにきっといたいのね
なぜ空から星が降り注ぐの
あなたが通り過ぎる度に
私のように、あなたのそばにいたいのかな
あなたが生まれた日
天使たちが集まって
夢を実現させてみようって
だから、あなたの金色に輝く髪にはムーンダストを
あなたの青い眼には星の光を散りばめたの
だから、街の女の子たちは
あなたの後を歩きたがるのね
私と同じように、みんなあなたのそばにいたいのね
カレン・カーペンターの歌声と歌詞の内容がマッチしていて、良い曲だと思います。歌詞の内容も、金髪に碧眼と、多くの女の子が憧れる男性を彼氏にしている女の子の自慢げな気持ちを描いていて、ほのぼのとしているな、と今まで思っていました。でも、今日歌詞を訳していて、今まで持っていた歌詞のイメージとは、少し違う感じがしてきました。
自分の彼氏と一緒にいて、鳥たちが突然集まってきたら、動揺しませんか?埼玉県朝霞市の数千羽のムクドリはオーバーにしても、突然鳥が沢山集まって鳴き始められたら騒がしいし、ふん害もあるので、素敵なことではないと思います。また、街を歩くだけで、星がボコボコ落ちてきたら、怖いどころではないです。それも、自分の彼氏のそばに集中して落下してくる異常事態です。本当に、この彼氏は「みんなあなたのそばにいたいのね、うふっ」という感じの人気者なのでしょうか。おまけに、彼氏が生まれた日に天使たちがコソコソ話し合って、金髪にムーンダストを散りばめるのです。私は、上野の国立科学博物館で、「月の石」を見たことがありますが、黒というか灰色っぽい石で、貴重なものではあると思いますが、キレイなものではありません。そのかけらをわざわざ生まれたばかりの子の金髪に振りかけるなんて、とてつもない嫌がらせですし、どう考えてもこの彼氏は呪われているとしか思えません。
その点、私は幸運にも金髪ではないので、その辺のゴミが髪の毛についていても気になりませんし、鳥が集まってきたり、星が自分の周りに落ちてくることがありません。本当に人気者でなくて、良かったです。いささか負け惜しみも入っていますが……。